FC2ブログ

乱読乱文多謝 静岡史跡探訪ver.

スーパーカブと、史跡と、ときどき読書感想文

身延街道・由比筋 その2


 身延街道・由比筋
 その2 内房から芭蕉天神宮


 


IMG_0161_convert_20181209175455.jpg

 身延街道、「岩淵筋」と「由比筋」の分岐点である内房。かつて、甲相駿の三国同盟を破棄して駿河侵攻を開始した武田信玄が、越境後にまず陣を張った所である。この内房にある「祥禅寺」というお寺の前を流れる「廻沢川」という清流の対岸を、川沿いを山間へ向かう小道。これが、「由比筋」の北の起点になる。ここから山を越えて、海岸線の旧東海道由比宿を目指す訳である。




yui1kai_convert_20181209181018.png

 地図で確認。さあ、出発。




IMG_0162_convert_20181209175530.jpg

 道の脇に、小さな社と、




IMG_0163_convert_20181209175636.jpg

 「秋葉常夜燈」の、脚のみ。この道が、旧街道の道筋と考えてよい証拠にはなるかもしれない。




IMG_0166_convert_20181209175702.jpg

 道はやがて廻沢川沿いをはなれ、山を登り始め、しばらくはこんな感じで続いていく。




IMG_0167_convert_20181209175753.jpg

 最初の別れ道。右へ。




IMG_0168_convert_20181209175846.jpg

 さらに登って、




IMG_0169_convert_20181209175927.jpg

 スタートから、1.5kmぐらいのところに、何やら。別れ道か、と思ったが、




IMG_0171_convert_20181209180028.jpg

 反対側から見たところ。道のまんなかに小山がある。グーグルマップには「ひょうたん島」とあった。詳細はわからぬ。




IMG_0172_convert_20181209180111.jpg

IMG_0173_convert_20181209180321.jpg

 先へ。次第に道は平坦になっていく。




IMG_0174_convert_20181209180412.jpg

 「ひょうたん島」から500mほどで、「芭蕉天神宮」の参道入り口。かたわらの由緒書を転載。

 
   芭蕉天神宮 由緒

  祭神 右大臣菅原道真公(九〇三年没)
     右大臣久我長通公(一三三四年没)

 この道由比より甲州信州に至る塩の道です
 明治大正時代は参謀本部の通達道路として
 清水群役所と内房役所に結ばれておりました
 時は後醍醐天皇の御代建武の改革を図る
 記録書を設けて国の政治を行いました
 其の時の三役の一人が久我長通公で天皇から
 重要されました
 天皇は鎌倉幕府の横暴を許さず新田義貞に
 命じて倒幕に成功を納めました
 後醍醐天皇は兼ねてより富士宮浅間大社を
 深く信仰しており戦勝報告に大納言久我長通
 公を勅使として派遣されました
 富士宮浅間大社代二十一代宮司富士時国氏に
 奉幣式を執り行ない富士下島郷の水田を
 浅間神社神領として奉納されました
 一三三四年旧九月三日と印されています
 任務を終えた久我大納言は白馬に跨り帰途に
 つくも大晦日部落に至り持病の仙痛脱傷の
 発作を起こしました付人里人八方に手を配り
 看護のかいもなく亡くなられました其の時
 久我大納言は付人里人に対し「余は菅原天神
 を敬う此の地に祠を建て余も共に祀ってくれ」
 と遺言されました。時に旧九月九日でした
 天皇政治の大立物重臣として国中より惜しま
 れ大社殿が建立され大祭日には国鉄に祭典列
 車の運行も記録されて居ります

 

 なかなか興味深い。読み取れるのは、この山越えの道が少なくとも「建武の新政」の頃には勅令を負った貴人に利用されていたのであり、そしてまた、かなり最近まで「公式の」役割を担っていた、ということだろう。




IMG_0176_convert_20181209180450.jpg

 せっかくなので、神社にお参りしていこう。参道を250mほど。




IMG_0177_convert_20181209180526.jpg

 やがて大鳥居の前に。




IMG_0179_convert_20181209180610.jpg

 その大鳥居の脇に、「白髭神社」。




IMG_0182_convert_20181209180646.jpg

 そして、「芭蕉天神宮」拝殿。




IMG_0186_convert_20181209180713.jpg

 本殿。




IMG_0187_convert_20181209180748.jpg

 華美ではないが、非常に手のこんだ彫り物で飾られ、見応えがある。

 山上の社の静けさのなかに、しばしの休憩をはさみつつ、次回に続く。



「旧街道めぐり」関連の記事
カブのこと 1・県道396号線 その1・富士、蒲原
カブのこと 4・鎌倉街道(徒歩0分)その1・梶原一族最期
カブのこと 6・旧東海道、静岡市内
カブのこと 8・旧東海道 安倍川から大井川
カブのこと 10・旧東海道 大井川から掛川宿
カブのこと 15・旧東海道 富士川東岸、吉原宿
カブのこと 16・旧東海道、原宿、沼津宿、三島宿、三嶋大社
カブのこと 17・旧東海道、箱根
カブのこと 26・田沼街道
カブで史跡めぐり 4・旧東海道 掛川市、袋井市
カブで史跡めぐり 10・宇津ノ谷峠
カブで史跡めぐり 13・旧東海道 磐田市
カブで史跡めぐり 27・旧東海道 浜松市から湖西市
カブで史跡めぐり 36・塩の道 相良から掛川
カブで史跡めぐり 46・北街道
カブで史跡めぐり 72・塩の道 掛川から春野町
旧東海道 富士川西岸から由比宿、再訪
旧東海道 薩埵峠から興津宿、再訪
姫街道
身延街道(興津ー境川)
旧東海道 日本坂峠
下田街道 三島大社から韮山
身延街道・岩淵筋


にほんブログ村 バイクブログ カブ系へ
にほんブログ村
スポンサーサイト



PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する