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旧東海道 日本坂峠 その2


 旧東海道 日本坂峠
 その2 花沢の里


 静岡市と焼津市とを結ぶ、「日本坂トンネル」と呼ばれるトンネルは三本ある。私と同年代かそれ以上の方々には、1979年の大規模な火災事故が印象的な、東名高速道路の「日本坂トンネル」。東海道新幹線の「日本坂トンネル」、そして、国道150号の「新日本坂トンネル」である。

 


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 地図でみると、こんな感じ。なんだか異様に一カ所に集中していることがよくわかる。その理由は、この地図の場所を航空写真でみるとよくわかる。




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 こんな感じ。かつての東海道が、ここを越えて東西に通じていた理由もおわかり頂けると思う。すなわち、他は山が深いので、この辺りではここが一番、なのである。この日本坂峠の北西にあるのが、平安時代以降に東海道のルートとなった宇津ノ谷峠になる。日本坂以外、となるとここだけであろう。ちなみにこちらには現在、国道1号線が通っている(宇津ノ谷峠については、過去記事をどうぞ。「宇津ノ谷峠」)。

 現在、日本坂峠周辺はハイキングコースとして整備されている。私は今回、焼津側から峠をめざすことにした。前述の国道150号線の日本坂トンネルから西へ進んでひとつ目の信号を、山側へ右折し、案内看板に従ってちょっとくねくねと複雑な道を辿って行くと、




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 見えてくるのは「花沢の里」の観光駐車場。有り難いことに無料で停められるので、路上駐車などしないように。この先は、徒歩で峠をめざすことになる。時間は、7時半頃。では、身支度をして出発である。




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 暫くはこんな道が続く。




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 お、案内板。以下、説明文の一部を転載。


 花沢は焼津市北方の山間部の谷地にある30戸ほどの山村集落です。
 (中略)
 保存地区の中央には旧東海道といわれる日本坂峠への道が花沢川と並行して通っています。
 (中略)
 建物には江戸時代の主屋(母屋)や附属屋が残り、明治時代後半以降のお茶・蜜柑・養蚕の盛行とともに建物が増改築されてきました。
 (中略)
 山の谷地に形成された花沢の景観は、街道沿いに連なる石垣と建物群が周囲の山林・畑地・川などの自然環境と調和し、独自の歴史的風致を形成しています。



 とりあえずは沿道の歴史的景観を楽しみつつ、進むとしよう。




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 まず、この案内看板の向かいに「オシャモッツァン」。この大岩を対象にした巨石信仰である。里の入り口に、外界の「悪しきもの」から里を守ってくれる観音像やお地蔵さまが置かれることはよくみられることだが、それと意味する所は同じだろうと思う。




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 さらに進めば、




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 やがて里がみえてくる。




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 この石垣は古そう。



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 水車もある。




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 駐車場から、寄り道しながらゆっくり歩いて15分くらい。やがて、「法華寺」というお寺がみえてくる。天平年間に行基によって開かれたとされる天台宗のお寺。




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 このお寺には、元亀元年(1570年)の武田信玄による、この近所にあった「花沢城」攻めの際に全焼した過去がある。現在の本堂は、宝永三年(1706年)に再建されたもの。このお寺が里の山側の外れになる。先の「オシャモッツァン」同様、このお寺も里を守護する意味合いがあっただろうが、それと同時に、ここから峠道に入った往時の旅人たちも、山道の安全をここで祈ったことだろう。




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 門前のここが、峠へのハイキングコースの入り口になる。




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 山道を前に、気合いをいれつつ、運動不足の体に不安をおぼえつつ、次回に。


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