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乱読乱文多謝 静岡史跡探訪ver.

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姫街道 その10・本坂峠


 姫街道 その10・本坂峠





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今回のコース。いよいよ本坂峠を目差す。天竜川河畔をスタートしてから実に10回に渡って続けてきたこの「姫街道巡り」も、今回で最終回ですよ。




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 姫街道に戻ってきた。ここから、西へ。




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 秋葉灯籠。なかに、石の灯籠が収まっている。外側が明治14年、中が大正5年のもの。中身の方が新しいのか。




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 道はくねくねと続き、




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 ここで、国道362号線に出る。




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 国道を西へ。前方の山が、本坂峠かな?




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 「華蔵寺」の山門と、姫街道の道しるべ。




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 その先に、「板築駅跡」。ここに駅があったのは、平安時代、天長十年(833年)から承和十年(843年)までの、たった十年だった、というが、少なくともこの本坂道(姫街道)が、きわめて古くから、しかも正規の街道としてあった、ということは理解される。




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 さらに500mぐらい先、国道から逸れ、右側の小さな坂を登る。




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 登りきったところに、「本坂一里塚」。江戸日本橋より 72番目の一里塚。




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 ちゃんと、道の両側の塚が残っている。




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 右側の塚の隣には、「馬頭観音」も。




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 一里塚の先、この細道で下っていき、また国道に戻ってしまう。




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 しかしまたすぐに、左の脇道に逸れる。




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 「本坂関所跡」。解説文を転載。

 
 戦国時代よりこの地に関所が置かれ地頭後藤氏が管掌していた。1600年(慶長5年)幕府は新居関所とともに施設を整備した。後、1619年(元和5年)後藤氏が紀州に移ってからは気賀近藤氏の管掌となり、さらに1624年(寛永元年)気賀関所の設置に伴って廃止された。


 ここでもまた、この本坂道が古くから東西の交通において、東海道と比しても軽視すべからざるものであったことを知ることができるといえよう。




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 さらに先へ。道は国道362号と平行して伸びていく。




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 「高札場跡」と「秋葉灯籠」。




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 この石垣の上に、高札が掲げられていた、ということか。




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 「秋葉灯籠をのぞいてみる。ちょっとわかりにくいが、石灯籠が収まっています。




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 みかん畑の中を進み、




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 ここから斜め右へ上がっていく。




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 またしても、国道362号に戻る。




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 だが、すぐその先で、この廃道のような道に逸れる。




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 ほんの数十mだが、こちらが旧姫街道。




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 「弘法堂」。明治ぐらいのものと推定される、そうだ。




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 その先で、また国道に戻ってしまう、が、ご覧の通り、車は通れないようになっている。それをよいことに、私はカブをここに停めた。なぜならば、




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 そのすぐ先で、姫街道はこんな山道になってしまうからだ。ここからは、徒歩で本坂峠を目差すのである。




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 登り口に、案内看板。現在地である「姫街道登山口」から、「つばき原生林」まで20分、そこからさらに15分で、峠である。合計35分、往復で一時間の山歩き、か。時計をみれば、時間はちょうど3時であった。日の長い時期ではあるが、山に入るにはぎりぎりの時間だ。さあ、行こう。




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 人が通うための峠道であるから、山城に登っていく道のような急峻さはないけれども、かなり荒れていて、お世辞にも歩きやすい道とはいえなかった。




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 石畳の区間は、前日の雨でびっしょり濡れていて、とても滑った。そして湿度が高くて汗だくになって不快なうえに、なんだか異常なほどに蚊がたくさんいて、久々に現れたとおぼしき哺乳類(つまり私)に終始まとわりついて、耳元をプーンプーンとうるさくってかなわなかった。




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 「鏡石」。高さ4m、幅10mのこの苔むした岩。昔は光っていて、旅の途上の女性たちが鏡がわりにして身繕いをした、という。

 ……と、この写真を撮っている最中にも、蚊は私の周囲に群がっていたのであるが、その甲高い特徴的な羽音のなかに、ぶうんと、ひと際大きく重々しい羽音が混じっていた。黄金虫か何かかと思い、手で払いのけつつ周囲を探す私の視界を、黄色と黒の縞模様をした、一匹の大きな虫が横切った。これは……スズメバチだあっ!!

 慌てて坂道を駆け上がったせいで、ひどく息が切れてしまった。おまけにその際、私はカメラのレンズキャップを落としてしまった。あのスズメバチ、50mくらいは私を追いかけてきたのだ。まあ、帰り道に探しながら降りることにして、先へ進むことにした。すぐに引き返したりなんかしたら、まだスズメバチが待ち受けていそうだったし。


 

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 ハチにすっかりペースを乱され、息を切らしながら山道を行く。




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 「椿原生林」。峠越えの姫街道に沿って数百m、椿の原生林が続く。花の季節にきたならば、さぞ美しいことだろう、などと思いつつ、峠への最後の坂を登っていく。そして……




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 ついに、峠に到着。やっと、今回の目的地に着きました。




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 残念ながら峠の周囲は木が茂っていて、景色の良い場所ではなかったが、達成感はあった。登山口から、だいたい25分ぐらいで着きました。途中、スズメバチから逃げるために走ったおかげで、予定よりちょっと早く着いたみたいだ(笑)




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 この先姫街道は、御油宿に至るまで、まだまだ続いていく訳であるが、遠江はここまで、この先は三河、ということで、私の守備範囲である静岡県内の姫街道は、これで制覇、である。「安間一里塚」を出発したのは朝の5時半だったが、時計をみればもう3時半前だ。今回は城跡も三カ所立ち寄った上に、最後の最後にこの山登りで、いいかげん、私の体力も限界に近づいていた。しばし、休憩。

 やはり旧街道めぐりは面白い。そのことを再認識できた今回の「史跡めぐりツーリング」であった。浜名湖周辺は、変化に富んだ地形であるが故にか、何というか人の動きも複雑で、その影響下に歴史的な出来事も様々起こっているような、そんな印象を受けた。今回ざっと概観しただけでは、その辺りのことを掴みきれていないが、このあたりには城跡も多いので、それらを幾つかまわりつつ、そのあたりのことも今後考えてみたいと思っている。

 ではそろそろ、落としたレンズキャップを探しながら帰ろうかと、峠道を下り始めた私だったが、帰路、再び同じ場所でスズメバチに追いかけられ、キャップを探すどころか、今度は下り坂を悲鳴をあげながら駆け下りることになろうとは、この時点では思いもよらなかった。たぶん、近辺に巣があったのだろう。それでは、また。




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