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乱読乱文多謝 静岡史跡探訪ver.

スーパーカブと、史跡と、ときどき読書感想文

塩の道・掛川から春野町 その1


 塩の道(秋葉街道・表口) 掛川から春野町
 その1 掛川宿



 
 ゴールデンウィーク、貴重な五連休の最初の二日を家族サービスに捧げて、ようやく得られた「一人で遊びにいってよい」一日。これは有効に利用せねば、と、やって来たのは、




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 ここである。時間は、日の出から三十分ほどが過ぎた、五時半頃。なんだが殺風景な場所だが、ここが、今回の史跡めぐりのスタート地点である。カブの向こうに見える、小さな道しるべにご注目。




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 そう、今回は「塩の道」巡りの第二回目、なのである。(第一回目はこちら。「カブで史跡めぐり 36・塩の道 相良から掛川」)。海岸線の街、相良から、遠江・信濃の国境である青崩峠に至り、さらに北へと伸びていくこの「塩の道」を、地図上で確認しておきましょう。




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起点の相良から、青崩峠までは、大体こんな感じ。




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 青い矢印が、前回辿った、相良から藤枝の入り口の陣場峠まで。そして赤い矢印が、陣場峠から浜松市天竜区の春野町、すなわち、今回走ってみよう、という区間。細かい所は端折ってありますが、だいたい、こんな感じで走ります。では、出発である。午前中には走り終えられる、はず。今回もまた、この『塩の道ウォーキング』を見ながら走るが、



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 静岡新聞社 『塩の道ウォーキング』
 ISBN4-7838-1761-8
 

 これに加えて、こちらの本、




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 静岡新聞社 『東海道と脇街道』 小杉達著
 ISBN4-7838-1059-1


 これも参照しながら、エピソードなどを紹介していきたいと思う。



 
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 スタート地点の、「陣場峠」から平地に降りて来た所から、この広い道を西へ。東名高速道路掛川インターの入り口を過ぎて、




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 この交差点を右折。掛川市の中心市街地方面へと向かう。




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 東名の下をくぐる。




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 すると左手に、この「挙張(あげはり)神社」。この神社の裏手にまわる感じで、




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 裏道に。これが塩の道。なにやらくねくねと、いかにも旧街道らしい狭い道が続き、




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 ここで東海道新幹線にぶつかるので、右折し、新幹線沿いに500mぐらいいくと、




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 ここで新幹線をくぐれる。




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 新幹線のしたをくぐると、すぐにJR東海道本線の踏切があるので渡り、直進。丁字にぶつかったら左へ。すぐに右に折れてまた北へ向かう道なりに進むと、




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 このモニュメント。今回も、「塩の道」沿いに点在するこれを辿っていく感じで、走っていこうと思います。




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 そのモニュメントの先で、道が直角に左右に曲がっている。




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 そこは「七曲がり」といわれる場所。現地の説明文によると、この辺りに門があって、その門から西が、掛川宿であった、とのこと。そしてそのあたりで道は、鉤の手にいくつも折れ曲がっていたそうで、それを「七曲がり」と呼んだ、ということのようだ。




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 その「七曲がり」を抜けると、この広い道に出るので、ここを左折。




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 このあたり、塩の道は旧東海道と重複している訳だ。さらに西進。




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 「連雀西」の交差点から、北の方をみたところ。こちらに「掛川城」があるのだが、ここからは見えなかった。「掛川城」には過去に行ったことがあるので(記事はこちら。「カブのこと 14・旧東海道 大井川から掛川宿 その4」)、今回は通過。ちなみにこの交差点から、道は県道37号線となる。




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 さらに500mほど走ると、こんな交差点。ここを右折。




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 曲がってすぐの所、常夜燈。この「秋葉燈」もまた、この先の道しるべがわりとなる。




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 その先で、北に向きを変えた県道37号と合流し、




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 「逆川」という川を渡ると、県道415号線との交差点に出るので、そこを左折。




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 すると、この「倉真川」にかかる「大池橋」を渡る。渡った先の交差点が、旧東海道と、「秋葉神社」への巡礼の道である「秋葉街道」との分岐点、ということになる。ここから「秋葉神社」まで約35km、「塩の道」は、「秋葉街道」としての役割をも担いながら、内陸部へと伸びていくのである。




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 「大池橋」の交差点を右折(五叉路の斜め右に進む感じ)して、すぐのところにある小さな神社。ここにあるのが、「掛川一ノ鳥居」である。現地の駐車場の解説文によると、安永九年(1780年)に、江戸日本橋の豪商である次郎兵衛というひとが、青銅製の鳥居を寄進し、この「秋葉街道」の入り口に置かれたの最初である、とのこと。広重の『東海道五十三次』にも描かれた東海道の名所となった他、かのシーボルトの記録にも、この青銅製の鳥居についての言及があるという。その青銅製の鳥居は、残念ながら嘉永七年(1854年)に大地震によって倒壊してしまったが、木造で立て替えられて今に至る、ということのようである。




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 そして、これがその鳥居の前を伸びていく『塩の道』、すなわち『秋葉街道』である。

 江戸時代になり、都市の発達に伴う建築物の密集化が、火事の増加、というありがたくない副産物を産み、それが人々の間に「秋葉信仰」を流行させたことは、以前に何度か書いたことがある。この信仰熱が、「秋葉街道」という巡礼の道を発達させた、ということはいうまでもないが、これまた以前にどこかで書いた通り、「秋葉街道」というのは今私が走ろうとしているこの道だけではないのである。

 巡礼の目的地である「秋葉神社」は、現在の浜松市天竜区春野町にある訳であるが、この春野町という場所、遠州と信州を繋ぐ『塩の道』の中継点であるばかりではなく、駿府から山間を抜けてくる道、さらには三河の御油宿あたりから伸びている道(これも『塩の道』と呼ぶべき道である)が、ひとつに交わるまさに「交通の要衝」というべき場所であった。

 そしてその春野町に集まる全ての道が、各地から集まる巡礼者たちに利用された訳で、よってその全てが「秋葉街道」と呼ばれるのである。すなわち、この南の掛川からの道が「表口」、北の信濃からの青崩峠越えの道が「信州口」、東の駿河からの道は「東口」で、反対の三河からの道が「西口」、という訳である。そしてこの他にも、小さな道はたくさんあったらしい。

 その中で、この東海道の掛川宿から発する「表口」が、やはり一番賑わっていたのだろうことは容易に想像できる。では、「秋葉神社」のある春野町を目指して、改めて出発、というところで、もったいぶって次回へと続く。




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