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乱読乱文多謝 静岡史跡探訪ver.

スーパーカブと、史跡と、ときどき読書感想文

小島陣屋


 小島陣屋


 前回の「横山城址」から、国道52号線を北上すること1km足らず。「小島南」の信号を左折すると、




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 「酒瓶神社」がある。その先に、




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 こんな小さな案内表示があるので、それに従って細い路地へ。




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 すると、この「小島陣屋跡」の「大手門跡」に辿り着く。早咲きの河津桜が美しい。地図で確認。




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 現地の解説文に、こうある。


  駿河中東部唯一の大名として庵原・有度・安倍・三郡にわたる三十カ村を統治した小島藩壱万石の藩主瀧脇松平氏が、宝永元年(一七〇四年)ここに陣屋を構築、以来百六十余年間、藩政の中心地であった。


 「陣屋」とは、二万石以下の、城を持つことを許されない所謂「無城主格」の大名の居館、藩政の本拠のことを主にいう。そして「大名」とは、江戸時代においては一万石以上を拝領する藩主のことをいう、というから、瀧脇松平氏は大名としては最も小さい部類、ということになる。

 ということで、この陣屋跡というものは、武家屋敷のちょっと立派なもの、ぐらいに考えていたのだが、実際に観て、驚いた。




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 現地の見取り図。何はともあれ、見に行こう。




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 大手門あたりの石垣。さすがに近世の石垣は綺麗である。




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 ここから内部へ。




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 建物の類いは残されておらず、あるのは石垣だけななのであるが、その石垣が、すごかった。




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 もう語るまでもない、すばらしい遺構である。その規模も迫力があって圧倒される。全体で約5000坪あるという。天下太平の江戸時代のものであるから、戦国期の山城等と違って、その歴史には合戦など語るべきドラマチックなエピソードはあまりないのだけれど、観に行く価値は十分にある史跡である。




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 井戸も。




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 ここなどは、角にきっちりとラインを彫ってあるのがわかる。この石垣が積まれた当時はどれほど美しかっただろうかと、嫌でも想像がふくらんでしまう。




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 これは、北側、つまり搦手側の道沿いの河津桜と菜の花、そしてミツバチ。この日、風は未だつめたいものの、陽光には春の気配が感じられる暖かさがあった。




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 陣屋跡内にも、河津桜がみられた。私は春霞のなかのソメイヨシノが好きだけれど、この色の濃い河津桜の花と、冬の澄んだ青空とのコントラストもまた綺麗なものである。

 全体に、なんだかしっかりと草刈りがしてあるなあ、と思っていたら、地元の「文化財を守る会」の方々が、皆で草刈りをされている最中だった。ありがたいことである。そのなかのお一人が声を掛けてくださって、いろいろ教えてくださった。荒れてしまった横山城址へ行ったすぐ後のことだったから、なおのこと、ああいうボランティアの方々の有り難さが身に染みた。

 さて、一通り回り終えたので、再びカブに乗り、国道52号線に戻り、山梨方面に数百m。すると国道沿いに、




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 「小島陣屋御殿書院」。




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 小島藩一万石は幕末まで存続したが、明治元年に瀧脇松平氏は上総に転封となった。その後の陣屋の建物は小学校の校舎などとして利用されてきたようであるが、その小学校も昭和三年に移転となり、取り壊されてしまった。しかしこの書院の建物だけはその際に地元に払い下げられ、移築、こうして現存しているという訳だ。残念ながらこの日は中の見学は出来なかった。

 さて、そろそろ帰路に、といいつつ、もう一カ所寄り道。52号線を静岡方面に南下することまたしても数百m。すると右手にあるのが、




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 この龍津寺。臨済宗妙心寺派のお寺。




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 ここもまた、河津桜が彩る。




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 こちらは、小島藩三代藩主、松平昌信公のお墓。

 さあ、そろそろ帰らねば。今私は仕事をしていることになっているのである。女というものはカンのいい生き物なので、なんだか、あんまりゆっくりしていると妻に感づかれそうな気がしてならない。そろそろあったかくなってくるだろうし、だんだん日の出の時間も早くなる。「早朝お散歩ツーリング」には良い季節になってくるという訳だ。やはり、こんなセコい方法よりも、早朝に行くことにしよう(笑) それでは。




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