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乱読乱文多謝 静岡史跡探訪ver.

スーパーカブと、史跡と、ときどき読書感想文

宇津ノ谷峠 その2


 宇津ノ谷峠 その2・旧東海道 後半

 スタートから30分。普段の運動不足からくる体力の衰えを心配しつつ、宇津ノ谷の山道を登ってきたが、あれだけあちこち寄り道して解説文を読んだり写真を撮ったりしながらも、なかなかのハイペースで峠にまで辿り着けた。体力的にもまだまだ余裕を感じ、これならばと、予定ルート踏破の自信をつけ、いざ、岡部側への下り道に。

 


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 しばらく行くと道は開けたところに出て




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 コンクリート舗装の広い道になった。普通車一台なら充分に走れる幅がある。しかし苔が一面に生えた上に落ち葉が敷かれ、しかも、昨日までの雨でたっぷりと水分を含み、非常に滑りやすかった。




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 こんな路面状況。普通のスニーカーを履いた、山歩きを舐めきったド素人ハイカーは、滑る路面に苦労しつつ、坂を下る。やっぱり、ちゃんとした靴を履くべきである。




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 また、タケノコ。いうまでもなく、山は誰か個人の、あるいは自治体等の団体の持ち物なので、勝手に採ったりしちゃいけません。




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 分かれ道。道しるべによると、ここを右へ行けば「明治のトンネル」らしい。麓へは、直進である。今回歩いたこの辺りのハイキングコースは、色々なルートが分岐したり合流したりしながら通っている訳だが、道しるべがしっかりしていて迷うことはなかった。




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 落ち葉が増えて、滑りやすさも増す。このあたり、かなり怖かった。転倒、靴ズレなどが心配なので、嫌でも歩行に慎重になる。カメラも首からさげているしね。




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 「髭題目碑」。正面に「南無妙法蓮華経」の題目、側面には「為人馬安全」「天下太平五穀成就」と刻まれているそうで、つまり「旅の安全と世の平和・豊作を願って建立された」ものだと、解説文にあり。建立は「天保六年霜月」。こうした髭題目碑は、日蓮宗の盛んな県東部ではよくあるが、中部では珍しい、とのこと。




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 ……等々の解説文が、どこへいっても史跡のひとつひとつにこんな形で書かれている。浅学無知蒙昧なるブロガーにとってはとても有り難いことである。




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 道がまた山道になった、と思ったら、大した距離もなくまた舗装路に。どうやら麓の集落に着いたようである。じつはここが、いま歩いてきた旧東海道と、「蔦の細道」との分岐点にあたり、「蔦の細道」へは、舗装路を写真手前方向へ進むのだが、ひとまずは写真奥方向へ。




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 ここへ来たかったのだ。「坂下地蔵堂」。峠からここまで20分ぐらい。ここも、以前カブで来ました。この地蔵堂の前がまた分岐点になっており、右が、今来た道、すなわち「旧東海道」及び「蔦の細道」方向、左の階段みたいな道が、「明治のトンネル」方向……ん? また明治トンネル? このあたりちょっと道がどうなっているのか私には判らなかった。実際に歩いてみれば判るのだろうけれど、それはまた今度。




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 石垣の形が気に入った。カッコイイ。




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 鐘楼もある。なかなか立派。




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 石垣の一部。この石だけ飛び出ている。何の為だろう?




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 お花もキレイ。なんて花だっけ?(笑) 




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 先ほどの、旧東海道との分岐点から、「蔦の細道」方向へ5分ほど。「蔦の細道公園」があるので、ここでちょっと休憩。公衆トイレもある。とても清潔にされていて、すっきり用をたせます。




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 春のさかりの新緑の、眼に鮮やかにして柔らかき、若葉の木々こそをかしけれ。手前の木は楓の類いである。秋は秋でまた違った美しさが楽しめそうだ。




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 さて出発、というところに、こんなものが。平安時代から現代に至るまで、宇津ノ谷峠、あるいは蔦の細道にゆかりの和歌等が、解説とともに刻まれた木版が並んでいる。


 都にもいまや衣をうつの山
 夕霜はらう蔦の下道
 『古今和歌集』 藤原定家



 袖にしも月かかれとは契置かず
 涙は知るや宇津の山越え
 『新古今和歌集』 鴨長明



 ……などなど。最も有名なのは、やはり『伊勢物語』だろう。


 駿河なる宇津の山辺のうつつにも
 夢にも人に逢はぬなりけり



 ただこのブログ、一応読書ブログということになっているので、以前に来たときにも触れた『伊勢物語』を、もう一度ここで扱うのもどうかと思う訳である。今回は、ちょっと違う方面を、などと思いつつ、「蔦の細道」を眼の前にして、次回に続く。




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