FC2ブログ

乱読乱文多謝 静岡史跡探訪ver.

スーパーカブと、史跡と、ときどき読書感想文

カブのこと 16


 旧東海道・原宿、沼津宿、三島宿、三嶋大社


 前回は、富士川から吉原宿まで走った。今回も、その続きから旧東海道を東へ向う。またしても早朝スタート。ただ、日に日に日の出は遅くなり、我がカブタイムはどんどん短くなる。さて、今日はどこまで行けるものやら。あ、今回もまた、旧東海道にこだわってなぞってみます。




IMG_0247_convert_20150927185621.jpg

 JR東海道本線吉原駅。ここをスタートとする。東へ100m弱で旧東海道、即ち県道170号線に。170号はまた県道380号線に合流、今度はそちらが旧東海道である。さらに東進、東田子ノ浦駅を過ぎた、富士市と沼津市の市境辺りで、道の右側に松原があらわれる。




IMG_0251_convert_20150927185823.jpg

 千本松原。富士市の田子の浦港から沼津市の狩野川河口あたりまで約10kmに渡って続く、日本有数の松原である。松の茂りの向こうは海。前回も見たが、やはり私は海が好きなので、また立ち寄ってしまおう。




IMG_0254_convert_20150927185949.jpg

IMG_0253_convert_20150927185923.jpg

 海はいいねえ。彼方にみえるのは伊豆半島。しかしまだスタートしたばかりで、休憩には早すぎるし、あんまりのんびりもしていられないので、また街道にもどる。松原沿いを伸びていく380号をそのまま走りたいところだが、残念ながら、旧東海道は、市境手前で、左方向、即ち内陸方向へ斜めに分岐する、県道163号線のほうなので、そちらを走る。




IMG_0255_convert_20150927190024.jpg

 こんな感じの道。しばらく走ると、




IMG_0256_convert_20150927190051.jpg

 JR原駅。この辺りが、旧東海道13番目の宿場、原宿があった辺りである。ただ、史跡らしきものはみあたらない。

 


250px-Tokaido53_Hara.jpg

IMG_0260_convert_20150927190148.jpg

IMG_0258_convert_20150927190121.jpg

 唯一みつけたそれらしきもの。「浅間神社」前の石碑、「高札所跡」。




IMG_0262_convert_20150927190216.jpg

 さらに東進。ここで380号と斜めに交差。旧東海道である163号はそのまま直進、である。




IMG_0263_convert_20150927190248.jpg

 またしても「浅間神社」。富士山の近く、ということで、木花咲耶姫命を祀る「浅間神社」の名前を持つ神社があちらこちらにある、ということか。この先の交差点で、左折、県道160号線に。そちらが旧街道である。




250px-Tokaido12_Numazu.jpg

IMG_0264_convert_20150927190314.jpg

 直ぐに右折。この辺りが、旧東海道 12番目の宿場、沼津宿のあった辺り。またしても、史跡らしきものはみつけられず。この先、ぐっと直角にまがる狩野川沿いを走るように、旧街道は幾度か右左折を繰り返し、さきほど交差した県道380号とまた合流する形になる。その後、沼津警察署を越えた辺りで県道145号線に分岐するのだが、この辺り、ちょっと道を間違えたりなどして、旧街道をなぞれなかった。なぜ間違えたのかというと、




IMG_0267_convert_20150927190341.jpg

 この神社を探していたからだ。「八幡神社」。素直に145号を走っていれば、参道入り口に着けたのだが、地図を見間違えて、変な具合に裏の方から狭い道を走ってくるハメになった。




IMG_0268_convert_20150927190412.jpg

 拝殿。八幡神社、といえば、源氏の氏神であるから、無論その関係は浅かろうはずはないのだが、ここは源氏にとっては、数ある「八幡神社」のなかでも特別な場所である。




IMG_0270_convert_20150927190448.jpg

 その理由が、これ。「対面石」。治承四年(1180年)、あの平氏が水鳥の羽音に驚いて戦わずして敗走したといわれる「富士川の戦い」のあと、当時の東海道にあった宿場である黄瀬川宿に陣を張っていた源頼朝のもとに、奥州平泉から源義経が駆けつけ、この石に腰掛けて対面したと伝えられるもの。

 こうした伝承をあまり馬鹿正直に真に受けるのも問題があるが、もし富士川において実際に合戦が行われ、何かの拍子に平家が優勢になり、源氏が苦戦して敗走しなければならない事態になっていたとしたら、あるいは、合戦に間に合わなかった義経の立場はその後辛いものになり、あれほどの活躍もできなかったのではないか、などと考えると、本当に、歴史というものは面白いものである。




IMG_0273_convert_20150927190520.jpg

 県道145号すなわち旧東海道は、国道一号線と交差して北寄りに伸びていく。




IMG_0274_convert_20150927190552.jpg

 常夜灯。




IMG_0275_convert_20150927190621.jpg

 その先、ちょっと見にくいけれど、「千貫樋(せんがんどい)」。側の説明書きより引用。


 伊豆、駿河の国境、境川にかけられてある樋で、長さ四十二・七m、巾一・九m、深さ四十五cm、高さ四・二mである。
 創設については諸説があるが、天文二十四年(一五五五年)今川、武田、北條三家の和睦が成立した時、北條氏真に聟引出物として、小浜池から長堤を築き、その水を駿河に疎通させたというのが一般に認められている。
 (中略)
 樋は、はじめ木樋であったが大正十二年関東大震災の際、崩落したので現在の鉄筋コンクリートに改めた。(後略)

 (清水町教育委員会)


つまり、我が駿河国はここまで、この先は伊豆国、ということになる。




250px-Tokaido53_Mishima.jpg

IMG_0280_convert_20150927190719.jpg

 道はやがて、伊豆箱根鉄道三島広小路駅付近で、県道22号線と名前が変わる。そしてこの辺りが、旧東海道11番目の宿場、三島宿があった場所である。この三島宿は伊豆国唯一の宿場であり、静岡県の最東端の宿場、ということになる。




IMG_0282_convert_20150927190758.jpg

 「世古本陣跡」。




IMG_0283_convert_20150927190826.jpg

 その向かい、「樋口本陣跡」。




IMG_0292_convert_20150927190859.jpg

 そして、三島といえば、「三嶋大社」。祭神は、大山祇命、積羽八重事代主神(二神を総じて三嶋大明神と称する)。創建年代は不明であるが、奈良、平安時代の文献にもその名がみられる、らしい。伊豆に流されていた源頼朝が、挙兵に際して源氏再興を祈願したことは有名、だそうだ。(らしい、とか、だそうだ、ばかりでスミマセン)。




IMG_0295_convert_20150927191006.jpg

 鳥居をくぐるとすぐにあるのが、これ。「安達藤九郎盛長警護の跡」。「治承四年(一一八〇)源頼朝が源家再興を祈願し百日間毎暁蛭島より三島大社に日参するに際し従者盛長が此の所で警護したち伝えられている」とのこと。




IMG_0297_convert_20150927191102.jpg

IMG_0302_convert_20150927191139.jpg

IMG_0303_convert_20150927191218.jpg

IMG_0304_convert_20150927191250.jpg

 こちらは、「源頼朝・北條政子腰掛石」。頼朝が上記の百日の日参の際、腰掛けて休憩したとされる石。右のちいさいのが、北條政子の休んだ石。




IMG_0310_convert_20150927191324.jpg

IMG_0311_convert_20150927191357.jpg
 
 天然記念物、「三島大社の金木犀」。樹齢およそ1200年という老木。見慣れた金木犀の木とはまるで違う異形に、何やら故知れぬ畏怖の念。




IMG_0314_convert_20150927191431.jpg

 拝殿。

 三島宿を過ぎれば、次はいよいよ「天下の険」、箱根峠である。しかしもう帰らなければいけない時間だ、とシンデレラみたいなことをいいつつ、国道一号線で帰路につく。最後に一カ所、寄り道をする。




IMG_0321_convert_20150927191501.jpg
 
 国道1号の脇、沼津の、もう富士市との境に近い辺りにみえて、いつもなんだか気になっていた水門。もうその機能は失われているのかもしれない。ただ、「史跡」とか「歴史的建造物」とするには新しすぎる。こういう中途半端に古い建造物が、邪魔だからとか、作り替えるとかの理由で取り壊されるのか、それとも何かの理由でそのまま残るのかによって、後世において「史跡」だの「歴史的建造物」になり得るのか否かが決まるのだろう。

 さて、今回はここまで。次は、箱根にしようか、それとも、西の掛川宿の先へいこうか。いずれにせよ、いよいよ簡単には行けなくなってきた。この先寒くなるし。しかし、何とか時間を作っていこうとは思う。乞うご期待。


関連記事
カブのこと 1・県道396号線 その1・富士、蒲原
カブのこと 4・鎌倉街道(徒歩0分)その1・梶原一族最期
カブのこと 6・旧東海道、静岡市内
カブのこと 8・旧東海道 安倍川から大井川
カブのこと 10・旧東海道 大井川から掛川宿
カブのこと 15・旧東海道 富士川東岸、吉原宿


にほんブログ村 バイクブログ カブ系へ
にほんブログ村
スポンサーサイト



PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する