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乱読乱文多謝 静岡史跡探訪ver.

スーパーカブと、史跡と、ときどき読書感想文

カブのこと 8



 旧東海道 安倍川から大井川
 その1・丸子宿、岡部宿、宇津ノ谷峠、花沢の里 、藤枝宿




 なんだかぐだぐだと始まった、わが旧東海道宿場めぐり。前回は江尻宿から府中宿、そして安倍川まで走った。今回は、安倍川を渡ってすぐの宿場、丸子宿からスタートする。前回は旧東海道をなぞることにこだわって走ってみたが、今回は、道はまあ大体旧街道に沿って走る、ぐらいの感じでいこうと思う。あ、先日記事にした『静岡の歴史散歩』も勿論持っていきますよ(笑)。




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 丸子宿本陣跡。時間は朝の5時過ぎ。またしても早朝ツーリングである。道は県道208号。これが旧東海道であり、また、旧国道1号線でもある。現国1はこの道の100メートルほど北に、メインの幹線路である国道1号バイパスはさらに数百メートル北側の山を貫いて走っている。では、ここから、西へ。どこまでいけるか。金谷宿ぐらいまでいきたいな、などと思いつつ。


 

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 以前にも紹介したことのある、丁子屋さん。広重の「東海道五十三次」に描かれている名物とろろ汁のお店が、まだ続いているのだ。(「日々の出来事13 『ハレとケ』」

 Wikipediaによると、丸子宿は東海道で最も小規模な宿場だった、とのこと。まあ、府中宿から大した距離もないし、もう少しがんばれば岡部宿だし、それも仕方ないか。次へ向おう。

 と、いいつつ寄り道。県道が国一に合流するあたりで、山の方へ入っていく。




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 吐月峰柴屋寺。「今川六代当主義忠と七代当主氏親に仕えた連歌師・宗長が、永正元年(一五〇四)五五歳で草庵を結び余生をおくったところである。」と、門前の説明書にある。実は以前にも私は妻とここを訪れたことがあり、そのときは、中を案内付きで見学させて頂いた。面白く貴重な文化財などがみられる。お寺といっても、修行の場というよりは、歌人の趣味から産まれた、いってみれば「雅びの場」とでもいうべき場所で、そのあたり非常に興味深いのであるが、今回は例によって朝早すぎて中には入れず。また、別の機会に。

 さらに国一はバイパスと合流。片側二車線になり、交通の流れも速くなる。追い抜いていくトラックにビビりつつカブを走らせること数分、道の駅「宇津ノ谷峠」の先で左に逸れ、また県道208号へ。

 宇津ノ谷峠のことは、これまた以前にも記事にしたことがある。峠越えの様々な道が、古いものから新しいものまで残されていて、どれも通行可能だ、なんてことを書かせていただいた。「蔦の細道」、「旧東海道」、「明治のトンネル」、「昭和のトンネル(昭和第一トンネル)」、「昭和第二トンネル」そして「平成トンネル」の6ルートである。(詳しくは、こちらを 「日々の出来事7 『峠越え、あれこれ』」)そのときは、「明治のトンネル」ルートを辿ったのだったが、「明治のトンネル」は車両通行止めなので、今回は「昭和第一トンネル」ルートを目指す。




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 宇津ノ谷の集落。ここの道が旧東海道なのだが、御覧の通り、途中階段になってしまうので、迂回。




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 ここが、「旧東海道」入り口。ここも歩いてしか行けない。いつか歩いてみたいが、今日は通過。上で、「もう少しがんばれば岡部宿」なんて書いてしまったが、歩いてこの峠を越えるのは、そんなに楽なことではなかっただろう。




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 道はまた208号へもどり、すぐに、「昭和第一トンネル」へ。昭和5年開通。ま、情緒もなにもないが、この宇津ノ谷峠の各ルートは、道の歴史的変化、というものをみるには絶好の素材ではある。




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 トンネルを抜け、坂を下れば次の岡部宿、だが、またちょっと寄り道。国道1号線を渡ったところに、ちいさな集落があり、そこにあるのが「坂下地蔵堂」。鐘楼もある、なかなか立派なこの地蔵堂から左へ行けば「明治のトンネル」。右へ行けば、先ほどの「旧東海道」から続く道、および、「蔦の細道」という、宇津ノ谷峠越えの最古の道。これは平安時代の道だという。こちらも、一度歩いてみたい。
 



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 県道208号へもどり、21番目の宿場町、岡部宿へ。その入り口あたりにあるのが、国登録有形文化財「大旅籠、柏屋」。例によって朝早すぎて入れないが、ここも、以前記事にした(こちら。「日々の出来事14 『春来たる』」)。ここから少し進むと、左方向に脇道があり、そちらが旧東海道になる。




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 こんな感じ。何てことのない裏道、のようでいて、実際に走ってみると、曲がりくねった感じなどが、いかにも旧街道という雰囲気だとわかる。

 次は藤枝宿、だが、県道213号で焼津方面へ向う。一度国道150号バイパスまで出て、静岡方面に戻るように進み、日本坂トンネルの手前で左折して、山の方へ。




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 するとみえてくるのが「花沢の里」。山間の静かな集落で、いい雰囲気。ここから静岡市方面に続くのが、「やきつべの道」。奈良時代から平安時代前期の古道、という。『静岡の歴史散歩』によると、当時、京からの「東下り」には、先ほどの「蔦の細道」で宇津ノ谷峠を越えるか、この「やきつべの道」で日本坂峠を越えていたらしい。




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 水車小屋もある。




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 法華寺。『歴史散歩』には、天平年間(729から749年)に行基が開いたとされている、とあるから、なかなかの古刹である。

 かなりの遠回りになってしまった。よく考えてみれば、「花沢の里」がみたければ帰りに寄ったほうが効率がよかったなあ、などと後悔しつつ、藤枝市を目指してまた国一方面に戻る。




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 史跡田中城下屋敷。田中城は、『歴史散歩』によれば今川氏の支城「徳一色城」としてまずあり、その後武田氏に奪われて「田中城」となり、関ヶ原の戦いの翌年には、本丸は「田中御殿」として、徳川家康の鷹狩りの際の、家康専用の別荘みたいに使われたそうだ。ちなみに、家康が死んだのは駿府城内であるが、その死因となった腹痛が始まったのは、この田中城だという。その田中城、今は城として残されてはいないが、城内にあった本丸櫓、茶室等が移築されているのが、この「史跡田中城城屋敷」だそうだ。しかし例によって、朝早すぎて入れず。




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 東海道22番目の宿場、藤枝宿。元宿場町というのは、やはり現在は商店街になっているところが多いのか。宿場は街のにぎわいの中心になるから、そこでの商売がさかんになり、そのまま、現在まで商業地域として残されてきた、というところだろう。しかし歴史的な建造物などはみあたらないので、そのまま通過する。

 次は島田宿。しかし、これがなかなか面白いところで、そこについて書き始めると長くなりそうなので、今回はここまで。次回にご期待。


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