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乱読乱文多謝 静岡史跡探訪ver.

スーパーカブと、史跡と、ときどき読書感想文

日々の出来事 21


 この街の思い出


 今春、我々家族は引っ越しをする予定である。もう、不動産屋に行って新たに住むアパートも決めてきた。理由は、長女の小学校入学、である。

 私の薄給では、一家四人の口を糊するにはあまりにも頼りなく、妻にも働いてもらわざるを得ないのが現状であり、ためにこれまでは保育園にふたりの子供達を通わせて、それで共稼ぎをしていたのだが、子供が小学校へ進学、となると、そうもいかなくなる。小学校は、保育園よりも早く終わってしまうのである。児童クラブとかいう、放課後の就学児童の面倒をみてくれるところもあるのだが、それでもやはり、われわれ夫婦ふたりだけでは心許ないのである。私がトラック運転手などという、毎日遠くへいってしまう仕事をしているから尚更である。

 そこで、私の実家の近所に引っ越し、ということになったのだ。妻の実家は九州なので、もう、頼れるのは私の両親しかいないのである。幸い、私の実家は小学校のすぐ近所なので、授業が終わった娘が、そのままバアちゃんのところに行くことできる、という訳だ。私は次男坊なので、実家に転がり込む、という訳にはいかなかったが、まあ実家から程よい距離に、家賃の安い良い物件がみつかった。で、決定、である。

 ところで最近、なくしたと思っていたあるSDカードをみつけた。それは、一年半か二年ほど前に水没させた携帯電話で使用していたSDカードであった。そう、私は以前使っていた携帯電話を水没させ、壊してしまったのである。それを機にiPhoneに乗り換えたのだったが、iPhoneではSDカードを使用できないので、壊れた携帯電話から抜き取ったのSDカードはしまっておいた、はずだった。

 しかしあのマイクロSDカードというヤツ、なんだかもう信じ難いほどに小さい。だらしない私がなくさないはずもなく、見事、行方知れずになっていた。実はそのカードのなかには、ふたりの子供の誕生直後の写真や動画等々、なかなか大切なデータが沢山入っていたので、とても残念に思っていたのであるが、先日、ひょんなことからそのカードをみつけた。いや、特別な出来事があった訳ではない。いつも仕事のときにiPadを入れるのに使っているバッグの、ポケットの隅っこに埃にまみれていたのをみつけたのだ。

 その水没した携帯電話を使っていた時期は、いまのアパートに暮らしたこの6年間の、前半の3年くらいであった。その時期というのは、ふたりの子供が産まれた頃、と同時に、当時勤めていた会社が傾いてしまい、仕事がなくてヒマで仕方がなかった頃、そして失業して本格的にやることがなくなってしまった頃、であったせいか、あちこちをうろうろ子供と散歩したり遊びに行ったりすることも多く、いろんななつかしい風景などがカードのなかに沢山保存されてあった。

 そこで、この機会に、6年間を過ごしたこの街の風景やらなにやら、発見されたカードの画像に限らず、適当に見繕ってこのブログに残しておこうと思う。パソコンのハードディスクにしまい込んでおくだけでは、なんだかちょっと寂しい気もするので。

 思えば、今のアパートに引っ越したのは、長女が産まれて、それまで暮らしていた部屋では手狭になってしまったからだった。もともと、私が独身生活を満喫していた1LDKのアパートに、結婚を機に妻が自分の荷物をもってやってきたのだから、ふたり暮らしでも狭かったのだ。

 今のアパートも、2LDKであるから大して広くはないのだが、それでも、長女誕生から一年半後には長男も生まれ、一家四人、なんとか生活してきた。



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 その長男が産まれた頃、前述の通り勤めていた会社が傾いた。簡単にいうと、大きな取引先から切られてしまったのだった。その取引先との最後の業務の日。その日は一日中大荒れの天気で、酷い雨が先行き真っ暗な私の心持ちを尚更に暗澹とさせたのだったが、夕方になって雨が上がった空をみあげると、そこには写真の如き虹がかかっていた。

 虹は契約の印、と聖書にある。こんなときには文字通りに困った時のなんとやらで、今は失望のときであっても、神様は将来の明るいことを約束してくれているんじゃないか、なんて思ったものだった。……ま、結局会社はたち直せず、失職、再就職を余儀なくされたのではあったのだけれど。



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 その頃の写真。娘一歳半ぐらい。これは将来は天才ハッカーか? とも思われたが、どうやらそれはなさそうである。

 で、ヒマをもてあまして、始めたのが実はこのブログ、ではあったのだが、これまた前述の通り、子供等をつれてウチの近所をうろつく機会もふえた。




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 我が家の周辺は、とにかく区画整理がちっともすすんでいない、細い路地が複雑に絡まったような街で、こんな自動車が通れないような道があちらこちらにある。本当に地元民でなければ通り抜けすらままならず、知らずに侵入してこの迷路にはまり、どうにもならなくなった車を時折みかける。しかし歩いて探検するには実に面白い街で、意外な道が意外な場所に続いていたり、思いがけない近道をみつけたりと、数年暮らした後にも新発見があったりする。



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川 遠景

かわせみ

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 川もある。ここも絶好の散歩道。迷路の街から抜け出して、この開けた景色に踏み込めば、周囲を季節の花が彩る。




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 こんな「史跡」もある。私はよくわからないが、歴史好きの方々には興味深いものなのでは?

 東海道線でひと駅走れば、海である。

 

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 用宗、という街。港もあり、浜もありで、なかなかよいところ。時期になれば美味しいシラスが食べられる。



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 踏切の先には、



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 神社があるばかり。

 その他、いろいろなものを、手当たり次第。



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 娘も三月で6歳。ここでの生活も6年。よい街であった。4月からはいよいよ小学生、新しい場所での生活も、まあ、これまでの通り、「なんとかなる」ものであってくれたなら、それで良いと思う。
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